今回は孵化厳選で個体値をあえて「最低」「逆V」で厳選する場合について解説してきます。
通常の孵化厳選では個体値は「最高」で厳選を行いますが、一定の場合のみ意図的に個体値を「最低」「逆V」で孵化厳選を行うことがあります。
結論としては以下の場合に、個体値最低で厳選を行います。
- ボルトチェンジ・とんぼがえり・で交換先に相手からの攻撃ダメージを与えたくない場合
- ジャイロボール採用(S最低)
- トリックルーム採用(S最低)
- 特殊技ポケモンの場合(A最低)
さっそく見ていきましょう。
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意図的に個体値を「最低」にする場合も
個体値「最低」を個体値「0」または「逆V」という
通常では孵化厳選では、ポケモンの個体値を最大の理想個体を出す様に厳選を行います。
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しかし、「意図的」に個体値を「最低」を出すために孵化厳選を行う場合もあります。
そして「意図的」に個体値を最低にする場合は、「素早さ」と「攻撃」を個体値最低で厳選することがあります。
「素早さ」を個体値「最低」で厳選する場合
「ボルトチェンジ・とんぼがえり」を採用している場合
ボルトチェンジ・とんぼがえり・など
攻撃後、手持ちのポケモンと入れ替わる。
(ボルトチェンジ:電気:特殊:威力70)
(とんぼがえり:むし:物理:威力70)
「ボルトチェンジ」と「とんぼがえり」はタイプの違いや物理か特殊かの違いはありますが、基本的に役割としては同じです。
相手に攻撃を与えつつ、手持ちのポケモンと入れ替わります。
ボルトチェンジなどの良いところは、相手の特性「がんじょう」やミミッキュの「ばけのかわ」を割りつつ、こちらは有利なポケモンに交換することができることです。
「あくび」ループから抜けたい場合
また、カバルドンなどの「あくび」ループから抜け出すためには、カバルドンより素早さの遅いポケモンに「とんぼがえり」「ボルトチェンジ」を覚えさせば良いです。
(※カバルドンは地面タイプのためボルトチェンジは無効です)
例えば、タイプ・ヌルは「S個体値最低」にすることで、素早さ調整(Sを下げる方の調整)をしていないカバルドンより「遅く」動くことができます。
つまり、カバルドン「あくび」を使用された後にタイプ・ヌルの「とんぼがえり」が発動するので、「あくび」ループから抜けることができるのです。
交換先に相手からの攻撃ダメージを与えたく無い場合
タイプ・ヌルの様に相手からの弱点が少なく耐久が高いポケモンは、自身が相手からの攻撃を受けてから、「とんぼがえり」などで控えと交換することで、交換先のポケモンを無傷で出すこともオススメです。
なので交換先に相手からの攻撃ダメージを与えたく無い場合は、あえて素早さ個体値を最低にして、後攻から「とんぼがえり」などを使用しましょう。
「ジャイロボール」を採用している場合
ジャイロボール
相手より『すばやさ』が低いほど威力が高くなる。(25×相手のすばやさ÷自分のすばやさ)+1が威力になる。ただし最大威力は150。
自分の素早さが遅ければ遅い方が、相手に与えるダメージが多くなります。
そのため、ジャイロボールを覚えさせている場合は、性格補正で素早さに下降補正をかけた上で素早さ個体値を最低で厳選をおこないましょう。
素早さ個体値最低で厳選することは少しだけ大変ですが、ジャイロボールは攻撃技のため、必ず活きていきます。
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「トリックルーム」を採用している場合
トリックルーム
5ターンの間、『すばやさ』が低いポケモンから攻撃できるようになる。ただし、必ず先制できる技には無効。もう1度使用すると元に戻る。必ず後攻になる(優先度:-7)。
「トリックルーム」が発動している状態では「素早さ」の遅い方から先に攻撃できる様になります。そのため、性格補正で素早さに下降補正をかけた上に、素早さ個体値を最低にするメリットがあります。
しかし、トリックルームを発動することを前提にすることは良くない
素早さを遅くすることにこだわったばかりに、トリックルーム外で、本来ならこちらが先に行動することができた相手に対しても素早さが負けてしまうこともありえるからです。
そのため個人的には性格による素早さ下降補正のみをし、素早さ個体値に関しては無理に個体値最低まで拘らなくて良いと考えています。
- ナットレイ
- シュパルゴ
- (コータス)
上記3体は全て素早さ種族値20で、トリックルームしている状況ではほとんどのポケモンを抜くことができます。(素早さ関係が逆転しているから)
ではトリックルームをしていなかったら。トリックルームが終了していたら。どうでしょうか。
例えばシュパルゴとナットレイの場合、個人的にはトリックルームをしていてもしていなくても、シュパルゴの方が早く動いて欲しいと思っています。ナットレイからシュパルゴへ打点はありませんが、シュパルゴからナットレイへは等倍で打点があるからです。
- トリックルーム「未」発動
- トリックルーム発動「中」
- 素早さ「種族値」が近いポケモンはどれか
など総合的に判断して、素早さ個体値をどうするか判断する様にしましょう。
特に素早さ種族値が同じ、もしくは近いポケモンで先に行動したいかなどを考えることが大事です。
「攻撃」個体値を「最低」で厳選する場合
攻撃技が「特殊攻撃」のポケモン
- サイコキネシス
- なみのり
- れいとうビーム
- シャドーボール
などの特殊技(C)で闘うポケモンの場合、以下の通り、攻撃個体値を最低にすることのメリットがあります。
攻撃(A)の技を使用しないのであれば、攻撃個体値を最低にすることはメリットしかありません。
しかし、単純に考えて、育成するポケモンの約半数は特殊型のポケモンになると思います。そうなると数が多い上に手間がかかるので、攻撃個体値「最低」にすることは公式大会などの真剣な大会以外では、そこまでこだわる必要はないと考えています。
相手からの「イカサマ」対策
イカサマ
自分の『こうげき』ではなく、相手の『こうげき』の能力値でダメージ計算する。
「イカサマ」という技は繰り出す相手視点では、こちらのポケモンの攻撃力が大きいほどダメージが大きくなります。
特殊(C)技のポケモンは、攻撃(A)の数値を必要としないので相手の「イカサマ」のことを考えると攻撃個体値「最低」にするのが理想です。
「こんらん」の自傷ダメージ対策
混乱の自傷ダメージは”自分を攻撃した際に受けるダメージは自身の攻撃力に依存する。
相手の「あやしいひかり」「ばくれつパンチ」「フラフラダンス」などによって混乱させられたときに、相手に攻撃できずに自傷ダメージを受けることがあります。
その時の自傷ダメージは、自身の攻撃力によって決定され、一言でいうと自身の攻撃力が高いほど、こんらんの自傷ダメージも大きくなります。
「こんらん」の自傷ダメージを最小限に抑えるためにも、使わない攻撃(A)の個体値「最低」にするメリットがあります。
技が特殊技(C)メインのポケモンは全て、攻撃(A)個体値を最低にするメリットがあります。
しかし手間がかかるので、A個体値「最低」の厳選は大会などの時だけで良いと思っています。ちなみに僕はA個体値「最低」まで厳選は、していません。
攻撃「個体値最低」厳選は、公式大会などに出る場合など、超気合を入れるときだけで良いと思います。
まとめ
- ボルトチェンジ・とんぼがえり・で交換先にダメージを与えたくない場合(S最低)
- ジャイロボール採用(S最低)
- トリックルーム採用(S最低)
- 特殊技ポケモンの場合(A最低)
個体値を「あえて」最低にする理由についてお話ししてきました。
ジャイロボール採用時と、特殊技ポケモンの場合は、個体値を最低にすることのメリットだらけです。そしてトリックルーム採用時は場合にもよりますが、基本的にはS個体値を最低にすることはメリットになります。
厳選の手間や、実践時のメリット、メリットの教授率を考えると、必ずすることは
- ジャイロボール採用時の「S個体値最低」
- 「ボルトチェンジ、とんぼがえり」採用時に交換先に相手からの攻撃ダメージを与えたく無い場合の「S個体値最低」
のみで良いと考えています。
それ以外のトリックルーム採用時のS個体値最低は仮想敵に応じて検討。
特殊技ポケモンのA個体値最低は、大会出場などの時だけ行うことにすれば良いと考えています。
厳選に注力しすぎると対戦するよりも厳選作業の方が時間かかってしまいますからね。
厳選作業はほどほどにして、実際の対戦を楽しみましょう(^^)
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それではまた。
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